マイホームを購入するとき、「土地＆建物」がセットで売り出されている建売住宅を選択肢に入れる人もいるかと思います。すでに建っている建売住宅なら、見学もすぐにできます。間取りやデザインが好み合えば「ここに住みたい！」とスピーディーに購入を決める人も少なくないでしょう。

目で確かめて購入できるので魅力がありますが、建売住宅の購入を検討する前に、メリットとデメリットを理解してからじっくり考えることが大事です。

◆建売住宅で購入するメリット

建売住宅のメリットについて紹介していきます。

●暮らしのイメージがしやすい
「建物」がすでに建っているので、生活動線や部屋から見える景色、日当たりの状態も見学時にチェックできます。家具の配置の想定もしやすく、より購入したい気持ちが高まるかもしれませんね。

また、希望していたエリアにあるなど立地が良ければお得な物件となるでしょう。

●リーズナブルに購入できる
建売住宅は、複数棟まとめて建設するパターンが多いです。資材発注が大量となり、単価が抑えられ、工事費用が安く済むメリットがあります。近隣に見た目がそっくりな建売住宅が並ぶことがありますが、コスト的にはリーズナブルと言えるでしょう。

●スムーズに短期間でマイホームが購入できる
気に入ればすぐに契約を決めて、入居することもできるでしょう。注文住宅と違って、とんとん拍子にマイホームの購入ができるのも魅力ポイントのひとつ。「急いで購入したい」という事情を持つ家庭にはおススメの方法かもしれません。

◆建売住宅を飼うなら気をつけたいデメリット

メリットが多い建売住宅ですが、実は軽視できないデメリットも存在しています。

●工事過程がチェックできずに不安が残る
注文住宅と違い、すでに完成している住まい。建築過程をひとつひとつチェックができないのが難点です。壁や天井で塞がれた部分に潜む構造や電気配線、給排水工事の完成具合を見ることはできません。見えない部分でなんらかの手抜き箇所があっても気づかずに購入し、後から欠陥に悩む可能性もあるでしょう。

●理想に一致する物件とはなかなか出会えない
注文住宅と違い、建売住宅は間取りやデザインが好みと一致する物件がなかなか見つからないことが多いです。「立地はいいけど部屋数が足りない」ということもあれば、「デザインが好みなのにリビングの大きさが不満」「外壁の色がイマイチ」「部屋数が多すぎてもったいない」など、自分達の理想をマイホームに反映することができません。マイホームへのこだわりが強いほど、建売住宅の購入は不向きと言えるでしょう。

◆まとめ

建売住宅は注文住宅と比較すると「費用がお得」「短期間で購入できる」というメリットが嬉しく感じられるかと思います。立地や間取りなど、理想にマッチした「建売住宅」に出会えれば、素晴らしい暮らしが待っているかもしれません。

しかし、背景に隠されたデメリットについても納得したうえで買わなければ後悔にも繋がります。自分の重要視するポイントを考えつつ、メリットとデメリットを比較してみてくださいね。